HDDの破壊・消去方式の選び方
物理破壊・デガウス・ソフト消去・裁断など各方式の仕組みと確実性を解説します。当社のご提供は復元不可能な物理破壊のみです。
方式の比較確実性・コスト
| 方式 | 確実性 | 対応媒体 | 当社の提供可否 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 物理破壊 | ◎ 復元不可 | HDD/SSD/基板 | ◎ 当社が作業として受託する方式 | 当社の基本方式 |
| 磁気破壊(デガウス)の解説 | ○ | HDD/磁気テープ | × 解説のみ/作業受託なし | SSDには効果なし |
| データ消去ソフト | △ 再利用向け | 正常動作品のみ | × 解説のみ/作業受託なし | 故障品・SSDに限界あり |
| 裁断・溶解の解説 | ◎ | HDD/ディスク | △ CD・DVD・BDの裁断のみ対応/HDD本体の裁断・溶解は受託なし | 光学ディスクは ¥110/点(税込) |
| 消去+物理破壊の二重 | ◎ | 全般 | × 解説のみ/作業受託なし | 解説記事。当社は物理破壊に立会い・作業写真・証明書を組み合わせてご案内 |
表の「確実性」「対応媒体」は方式そのものの一般的な性質を示したものです。当社が作業としてお引き受けするのは物理破壊(穿孔・せん断・破断)と記憶媒体有無の確認作業のみで、デガウス・データ消去ソフト・HDD本体の裁断や溶解は解説記事として掲載しているだけであり、作業の受託は行っておりません。例外として、CD・DVD・BDなど光学メディアの裁断は物理破壊の一手法としてお引き受けしています(CD/DVD/BDの裁断破壊)。
データサニタイズとは消去・抹消・破壊の関係
「データサニタイズ(データサニタイゼーション)」は、記憶媒体に記録された情報を復元できない状態にする処理の総称です。日本語で使われるデータ消去・データ抹消・物理破壊は、いずれもこのデータサニタイズという上位概念の下に位置づけられる手段です。方式を比べるときは、まずこの階層を押さえておくと用語の混乱が減ります。
論理的な消去 — 「データ消去」「データ抹消」と呼ばれる処理
ソフトウェアで記録領域に別のデータを上書きする処理や、暗号鍵を破棄することで読み出せなくする暗号化消去がここに含まれます。媒体そのものは壊れないため機器を再利用できますが、媒体が正常に動作していることが前提となります。詳しくはデータ消去ソフトの仕組みと限界をご覧ください。
磁気的な消去 — デガウス
強い磁界をかけて磁気記録の並びを乱す処理です。対象はHDDや磁気テープなど磁気で記録する媒体に限られ、フラッシュメモリを使うSSDやUSBメモリには効果がありません。仕組みと限界はデガウス(磁気破壊)の解説で扱っています。
物理的な破壊 — 穿孔・せん断・裁断・溶解
記録面そのものを壊す処理です。媒体は再利用できませんが、故障して動作しない媒体にも実施でき、壊れた媒体という物と写真が記録として残ります。HDDの処分方法のうち、当社が作業として専門的にお引き受けしているのはこの物理破壊です(HDDの物理破壊(穿孔・せん断))。破壊した媒体1台ごとに記憶装置物理破壊完了証明書(一般に「データ消去証明書」と呼ばれる書類に相当します)を発行し、どの媒体をどの方式で処理したかを記録として残せます。
規格ではどのように整理されているか
米国のNIST SP 800-88 では、データサニタイズの水準が Clear/Purge/Destroy の3つに整理されています。どの水準を求めるかは、媒体を再利用するかどうか、どの程度の復元手段を想定するかによって変わります。3分類と当社の処理の対応関係はガイドライン準拠(規格と当社処理の対応)で整理しています。
用途別のおすすめ再利用の有無で選ぶ
ハードディスク(HDD)の処分で方式を選ぶときの分かれ目は、その媒体を再利用するかどうかです。再利用しない機密データは物理破壊のみで十分確実です。取引先要件や監査対応が必要な場合は、消去ソフト等との併用ではなく、物理破壊に立会い・作業写真・写真付き証明書を組み合わせてご案内します。媒体を再利用する予定がある場合は上書き消去などの論理的な処理が選択肢になりますが、当社ではその作業の受託は行っておりません。媒体の種類から方式を確認する場合は対応する記憶媒体一覧(記録方式・破壊方法の早見表)、処分の考え方を基礎から知りたい場合はHDD処分・データ消去の解説記事一覧をご覧ください。即日対応や大量処分など当社の体制についてはサービスの特長にまとめています。
破壊・消去方式のご相談電話・メールフォーム
最適な方式のご相談はお電話 0120-979-467 またはメールで承ります。
破壊・消去方式のよくある質問
結局どの方式が一番確実ですか?
物理破壊です。記録面そのものを破壊するため、復元は事実上不可能になります。
SSDに効く方式はどれですか?
SSDはデガウスが効きません。物理破壊、または再利用前提ならメーカー推奨のソフト消去を組み合わせます。
方式は選べますか?
当社は物理破壊を基本とし、媒体の種類や状態に応じて最適な破壊方法をご提案します。デガウス(磁気消去)・データ消去ソフト・HDD本体の裁断や溶解の作業受託は行っておりません。なおCD・DVD・BDなど光学メディアの裁断は物理破壊の一手法としてお引き受けしています。